裁量とシステム
マーケットの魔術師 − 米トップトレーダーが語る成功の秘訣の中で、エド・スィコータは非常に示唆に富んだ見識を披露してくれていますが、中でも私が特に衝撃を受けた言葉があります。
全てのトレードは意識していようがいまいが、何らかの形でシステムトレードの形態をとっている。
裁量(相場観)でトレードしているトレーダーの言でなく、システムトレーダーであるスィコータの言葉だけに、私は重く受け取りました。
以前、裁量でやっている友人のスイングトレード履歴を見て、大幅安の後の反騰局面で買うパターンがほとんどであったことを思い出しました(結局大半の資金を失う)。
裁量トレードを構成する要素には、システムトレードに通じる「規律」もあれば「方程式」もあるわけで、その人間の癖のようなものはトレーディングに必ず出てくるということですね。
システムトレードの将来
私は人間の判断に頼らない機械的なシステムトレードに関してほとんど無知識です。
しかしシステムトレードが普及すればするほど、機械的な意味でのシステムトレードそのものが、すくなくともコストをまかなって利益を上げるだけの効力を、いずれ失っていくであろうことは容易に想像できます。
だからといって裁量トレードのチャンスが増えるわけでもありませんが、システムには補完的な役割をまかせ、トレードの決断は常にトレーダー自身が下すべきだと思っています。
スキャルピングの場合は特に、タイミングに関するトレーダー自身の判断がコストの節約に繋がり、利食い幅の拡大・損切り幅の縮小に貢献します。
斉藤正章の順張り&逆張りシステムトレード2009.11.17