柔軟性 - スキャルピング道

柔軟性

一流のトレーダーは、一定のトレードルールに従って成功しているケースが多いようです。

相場の世界で長期間に渡って継続的に収益を上げているトレーダーは、確かに一握りの存在です。しかし、その他大勢の負け組トレーダーはもとより、継続的に収益を上げている勝ち組トレーダーたちとも異なる思考をもった少数派が存在し、かれらは俗に「スーパートレーダー」などと呼ばれます。

スーパートレーダーは、毎年市場平均を大きく上回るパフォーマンスを誇り、そのトレーディングは勝者総取りを思わせます。けれどもここで真に注目すべき点は、スーパートレーダーと呼ばれる人たちの思考、相場に対する姿勢、いわゆるメンタルの部分です。

具体的にかれらの大きな特徴としては、ゾーンでマーク・ダグラスが指摘するように、「最高のトレーダーは恐れない」ということ。無鉄砲な意味で恐怖心を知らず、無謀なトレードを繰り返し破産するトレーダーは多いと思いますが、スーパートレーダーは果敢にリスクを取りつつも、口座が破綻するほど致命的な損失を巧みに回避する術を身につけています。

そして、マーク・ダグラスのもうひとつの指摘、「最高のトレーダーは他人とは違った考え方をする」。この言葉も非常に示唆に富んでいます。次のトレードが勝ちトレードなのか負けトレードなのか、事前に予測することは誰にもできない。けれども、“長期的には”正しい思考・行為が口座残高を増大させることに関して、スーパートレーダーは自信をもっているのです。

一見、ルールをもっていないようでいて、その実損切りはしっかりしている。利食いもなるべく伸ばすようにしている。大きな収益機会でポジションを維持する忍耐力、不利な状況での見切りの早さ。このあたりのトレードの裁量感覚が非常に優れていると思うのです。

こうした柔軟性は、「才能」といってしまえばそれまでかもしれませんが、どんなトレーダーにも参考になる思考術もあると考えます。私の場合、スーパートレーダーの売買記録を参照するだけでも多くの発見がありました。

スキャルピングはとりわけ「感覚」が重要なトレードスタイルです。相場はいつも同じではあり得ず、瞬間瞬間で判断していくよりないケースも多々あります。そんなとき、経験を積むことで養われる柔軟性が最も重要だとは思いますが、もし自分が硬直的な考え方にとらわれていると気づいたら、スーパートレーダーたちの柔軟性を参考に意識づけを再考してみるのも一つの手です。


2010.03.01